ワーホリが1番安いって本当?語学学校・ワーホリ・Co-opの費用比較

ワーホリ・学生・コープの費用を比較

1年間、カナダに1番安く滞在する方法は何だと思いますか?

ネット上では「ワーホリが一番節約できる!」といった情報がありますが、実は正しくもあり間違いでもあります

他の手段を知らないまま「ワーホリが1番安い(と聞いた)から」という理由で選んでしまうと、後から後悔する人も多いので、注意が必要です。

Miwa
Miwa

こんにちは!この記事の執筆者、カナダ政府公認移民コンサルタントの唐木美和です。

結論をザックリ言うと…

  • ワーホリ「だけ」なら最安値
  • ワーホリでも学校へ行くと高くなる
  • ワーホリ+語学学校へ行く人が多い
  • Co-opは収入が見込める
  • Co-op費用は、結果的に高くない

また、費用だけを見ていると忘れがちになってしまう重要なポイントは下記です。

  • いきなりワーホリで就職はハードルが高い
  • ワーホリは一生に一度だけ=注意が必要

それでは、理由を見ていきましょう。

そもそもワーホリとCo-opの違いって?

2つ違いはこちらの記事をクリック。

現在の入国制限の違い・英語力・将来性など、ワーホリとCo-opを「費用面以外で比較」しています。

ワーホリとインターン制度(Co-op)の違いを分かりやすく比較します
先日、本サイトで公開した記事「コープビザ(Co-op)について専門家が解説!」への反響が大きく、Co...

ワーホリが1番安い?

学校へ行かないなら、1番安い

一切学校へ行かず働く場合は、ワーホリが最安値になります。

航空券・ワーホリビザ申請費用・家賃・生活費・交通費などの合計は1年間で約200万円の支出となり、収入はフルタイムだと1年で320万円ほど稼ぐことが可能です(最低時給の場合)。

つまり、収入が支出を上回ることも物理的には可能です。

注意:学校へ行かない人は少数派

ただ実際問題、いきなりワーホリ、すなわち学校へ一切行かない人はほとんどいません。ワーホリを選ぶ日本人留学生の大多数が、数ヶ月は語学学校で英語の勉強をします。

学校へ行かないと…?

・滞在先が自己手配になる
ホームステイや学生寮の手配は学校やエージェント経由になるため、学校へ行かない場合の滞在先は自己手配することになります。

・見知らぬ土地で就職することが難しい
※理由はこのページの【到着後すぐ就職するハードル】の章で解説します。

※注意点
2021年4月現在、ワーキングホリデービザで入国するためには「ジョブオファー」が必要です!
2021年9月7日よりジョブオファーは不要になりました!

1年間の費用比較

カナダ滞在方法4種類、1年間の収支を比較してみましょう。

① 語学学校のみ
② ワーホリ(うち6ヶ月語学学校)
③ Co-op(6ヶ月カレッジ+6ヶ月有給インターン)
④ ワーホリのみ(学校無し・フルタイム就労)

実質の費用比較【収入を含む】
① 語学学校のみ
320万円〜
② ワーホリ(うち学校6ヶ月)
105万円〜
③ Co-op(6ヶ月カレッジ+6ヶ月インターン)
60万円〜
④ ワーホリのみ(学校無し・フルタイム就労)
0円

※収入はバンクーバーの最低時給で働いた場合で計算しています。

【表の解説】
① 語学学校のみ
→ 収入がないため、もっとも高額になります。
② ワーホリ(うち6ヶ月語学学校)
→ 語学学校へ行くと学費の出費があります(前半は無収入で計算していますが、ワーホリビザの場合は通学しながらもバイト収入を得ることが可能)。
③ Co-op(6ヶ月カレッジ+6ヶ月有給インターン)
→ 座学期間の半年はパートタイム、後半はフルタイムの収入を得ることができます(前半は週20時間・後半は週40時間の就労で計算)。
④ ワーホリのみ(学校無し・フルタイム就労)
→ 学校へ行かずにフルタイムで働き続ける場合は、収入が支出を上回ります。

この表だけを見ると驚くかもしれませんが、ワーホリやCo-opでは「就労ができる」ことが、語学学校だけの留学との大きな違いになります。

Co-opは収入が見込める

カレッジは高いのでは?と思われがちですが、Co-op(学生+有給インターン)の場合は働くことができます。

Miwa
Miwa

座学中はパートタイムの週20時間まで、就労期間はフルタイム働くことができます。

出費だけで比較すると…

1年の費用を「出費だけで比較」するとワーホリ+語学学校に比べて、Co-opの方が高くなります。

費用比較【出費のみ】
 ① 語学学校のみ
320万円〜
② ワーホリ(うち学校6ヶ月)
265万円〜
③ Co-op(6ヶ月カレッジ+6ヶ月インターン)
280万円〜
④ ワーホリのみ(学校無し・フルタイム就労)
195万円〜

※バンクーバーの学校の学費から計算しています。

収入を計算に入れず、出費のみを見ると高額になりますが、ここにはホームステイやシェアハウスの家賃・食費などの生活費・往復航空券なども含まれています。

もちろん、滞在方法・生活スタイル・学校のプログラムによって前後しますが、平均的な出費の目安にしてください。

到着後すぐ就職するハードル

結論「ワーホリで学校へ行かない」方法が一番安くなります。

節約したいので、ワーホリで語学学校へ行かないのはどうでしょう?

しかし、それがベストな方法か?となると、そうとは限りません。

理由は、到着後すぐに見知らぬ土地で、コネクションや知り合いのない中で仕事探しをすることは、大多数の方にとってはかなりハードルが高いと思われます。

また「英語力が全く、もしくはかなり低い状態」で、ネイティブの中に混じってローカルの仕事を見つけることは、実際のところ、かなり難しいでしょう。

現地で学校へ行くと、人脈作り・仕事・シェアハウスの情報を仕入れることにも繋がります。

現在は入国にジョブオファーが必要

2021年4月現在、ワーホリの場合はジョブオファーがないとカナダに入国できません。ワーホリビザで入国を希望する方は、申請時にカナダの企業よりオファーが必要です。
2021年9月7日よりジョブオファーは不要になりました。

ワーホリは一生に一度だけ

一生に一度だけ使えるのがワーホリビザです。原則、何度でも取得できる学生ビザとの大きな違いに挙げられます。

フルタイムで制限なしにガッツリ働ける、とても使い勝手の良いビザだけに「ワーホリは後にとっておけばよかった…」と後悔をする人が後をたちません。

カナダに長期滞在をしたい人は、ワーホリをどのタイミングで使うかをよく考えましょう。

カナダは対象国です!
ワーキングホリデー制度とは
  • 1年間有効なビザ(延長不可)
  • その国に対して1度だけ取得可能
  • 申請年齢18才〜30才以下
  • 6ヶ月まで学校に通うことができる
  • フルタイムで働くことができる

Co-opは学生でも収入が得られる

Co-opは「座学期間」つまり学校に通う期間と、学校には毎日通わずフルタイムで働くことができる「就労期間」に分かれます。

前半は学校に通いながら、余裕があればパートタイムで就労することができます。そして後半はフルタイムで働きます。

座学期間
就労期間
  • 学校に通学する
  • パートタイムでの就労可
  • 週20時間までの就労
  • 学校に通学しない
  • フルタイムでの就労可
  • 週40時間までの就労

座学期間と就労期間は半々が多い

各プログラムによりますが、最大で「座学と同じ期間フルタイムでの就労」ができます。

プログラムによって長さは前後するため、各学校に確認しましょう。

座学期間
就労期間
  • 座学6ヶ月
  • 就労6ヶ月まで可能
座学期間
就労期間
  • 座学1年
  • 就労1年まで可能

具体的に、どれくらいの収入になる?

1年間のプログラム(座学6ヶ月+就労6ヶ月)の具体例を紹介します。

座学期間
就労期間
  • 週20時間までの就労
  • 月$1,340(最低賃金の場合)
  • 日本円で約14万円
  • 週40時間までの就労
  • 月$2,680(最低賃金の場合)
  • 日本円で約28万円
ちなみに、バンクーバーの最低賃金は現在$16.75です。(2023年6月現在)

最低賃金で上限まで働いた場合、座学期間は14万円・就労期間は28万円ほどの収入が実現可能です。

つまり、単純計算をすると「年収252万円」となります。もちろん職探し期間など、働いていない期間も念頭に計算する必要があります。

本人のがんばり次第にはなりますが、年間約200万円〜の収入を得ることも可能になります。

ワーホリとCo-opについて

ワーホリとCo-opの違いって?

現在の入国制限の違い・英語力・将来性など、ワーホリとCo-opを「費用面以外で比較」しました。

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そもそもCo-opって?

「そもそも、Co-opって何?」と思った方は、こちらの記事をクリック。ビザの概要・入学条件・コース・働ける期間など、専門家が解説してます。

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