カナダ・ビクトリアの交通手段、バスの乗り方

今回はカナダ・ビクトリアの市バス (BC Transit) についてお話しします

日本のバスとは異なる事も多いので、「へえ~そういうシステムなのか…」なんて思いながら見ていただければと思います。

また、「カナダの他の都市同じだろう」と思われがちですが、お隣のバンクーバーでさえもビクトリアと違う点が多々あります。

ビクトリアの交通機関

なんと、ビクトリアには電車やモノレールなどは無く、基本的に市内の公共交通機関はバスになります

留学、ご旅行で皆さんが1番良く使われる乗り物がバスです。バスはビクトリア近郊を網羅しているので使い慣れればとても便利になります。

多い路線のバスだと10分に1本程度で運行しています。

ビクトリアのバス

こちらがビクトリアのバスです。

バスの正面上部側面右側に番号と行き先が表示されていますので、こちらを目印にどのバスに乗るかを必ず確認して下さい。

自転車OK

バスのフロント部分にバイクロックがあります。車内に自転車を入れる事ができないので、こちらに自転車を乗せます。

車椅子OK

前方入口に折り畳み式のスロープが収納されており、車椅子の方にとってとても優しいシステムです。

二階建てバスも

路線によっては二階建てバスも走っています。お隣のバンクーバーにはないですし、ちょっとカッコイイですね。

バス運賃

ビクトリアのバス運賃の支払い手段は4種類あります。

通常のバス運賃

運賃は1回あたり$2.50

※バスではお釣りや両替がないので、事前にピッタリの金額を用意しましょう。

通常の運賃支払い方法
乗車の際に現金で支払います。

ワンデーパス

ワンデーパスは$5 で一日乗り放題!
1日に何度もバスに乗る予定があるのであればこちらの方がお得。

※バスではお釣りや両替がないので、事前にピッタリの金額を用意しましょう。

ワンデーパス購入先
バスの中でのみ購入可。

10枚チケット

10枚綴りで$22.50 (通常より1回分お得!)

回の乗車毎に1枚使用。2枚使用でワンデーチケットと交換できます。

10枚チケット購入先
ドラッグストア/ スーパー/ ショッピングモール など

マンスリーパス

  • 大人$85
  • 18歳以下のユース$45
  • 65歳以上のシニア$45

※買った日から1カ月ではなく、月初~月末まで

マンスリーパス購入先
コンビニやドラッグストア/ スーパー/ ショッピングモール/ 語学学校など

紛失した際に届けてくれることがあるので、パスの裏面に名前と連絡先を記入しておきましょう。

料金まとめ

  • 1回乗車 $2.50
  • 1日パス 5.00
  • 10枚チケット 22.50
  • マンスリーパス 85.00

バス乗車方法

バスは前方から乗車します。

一回払いの場合

ドライバーの横にある支払機で支払いを済ませてから乗車します。

ワンデーパスの場合

ワンデーパスが欲しい場合はお金を支払い、ドライバーから貰って下さい。当日中であれば乗車時にこちらを見せるだけで何度でも乗車可能です。

マンスリーパスの場合

緑色のPass Readerでパスを左にスライドします。ピッと音がなるとOKです。

優先座席に注意

乗車される際は必ず車椅子の方や高齢者、ベビーカーを押している方を優先して下さい。バス停で車椅子やベビーカーを押した方がいると、みんな一斉にさっと立って席を譲ります。

最大の違い、一番困惑する降車方法

アナウンスがない?!

こちらのバスは日本のバスのような『次は○○~、○○です』といった親切でわかりやすいアナウンスではありません!

アナウンスは聞こえればラッキー。

バスによってはストリート名を言ってくれるものもありますが、分かりにくいです。

こちらが実際にバスで録音した音声です。

アナウンスでは「Next stop: Douglas at Cloverdale (両方ストリート名)」などと言ってくれるのですが、初心者にとって名前や発音を聞き取るのはムズカシイ。

そしてそれぞれのバス停に名前の表示もありません。

写真のように、Temporary Bus Stop (一時的な仮のバス停) など、ある日突然移動しちゃってるなんてことも。

本当に分かりにくい!!(大声)

降りるタイミングを逃してしまった…なんて事もしばしば。

周りの景色を覚える、何か目印になるものを見つける、など降りる場所をしっかりと自分で確認しなければなりません。

次で降車したいときは…

目的のバス停の少し前でSTOPボタンを押します。

もしくは窓付近にある黄色の紐を引っ張ります。

何度か乗るうちに慣れますが、なかなかタイミングがつかめない場合は「Transit」というアプリや「Googleマップ」などでGPSを起動し、確認しながら乗車されることをおすすめします。

もちろん、わからなければドライバーや周りの人に聞くと親切に教えてくれます。ビクトリアの人達はお話し好きな方が多いので、どんどん話しかけるのもいいと思います。

挨拶もお忘れなく

バスを降りる際は、ほとんどの人が “Thanks” や “Thank you” と言って降りて行きます。

ドライバーも “Have a good day” や “Take care” などと言ってくれます。ビクトリアのこういうところ、すごく素敵。

バス時刻表

時刻表はバスの中やショッピングモールなどで入手できます。

分厚い冊子のような感じです。が、こちらの時刻表を持ち歩くには少しかさばるのでアプリをオススメします。

アプリ「Transit」が便利

Transitというアプリがすごく便利でダウンロードしましょう。時刻表はもちろんバス停の場所や、何分後にバスが来るかなどもアプリですぐにわかっちゃいます。

しかし、時刻表やアプリがあるから安心!なんてことはありません!

時間に要注意!

ビクトリアのバスは日本のバスのように正確ではありません。全くと言っていいほど時間通り来ません()

遅れてきたり早く来たり、ドライバー次第…なんてこともしばしば。

またバスが満員だと、バス停で長時間待っていようがスルーされてしまいます。

目立たないバス停でひっそりと待っていたり、バスに気付かずベンチにボーっと座ったままでいると、スルーされる可能性があります。

特に暗くて見えにくい夜間はご注意を!手を挙げてドライバーにわかりやすいように乗りますアピールをしっかりとして下さい。

時刻表はあくまで目安として考え、時間に余裕を持って行動し5分前にはバス停にいるようにしておく事をおすすめします。

平日と土日祝ではバスの時刻も変わります。また土日祝は本数が減るので要注意!

バス車内の様子

バスの外装や内装も数種類あり基本的なシステムは同じですが、座席の並びが違ったり座席数が少なかったりと路線によって違うこともあります。

二階建てバスの場合は大きな窓が沢山あり、眺めがとても良く比較的空いていることが多いです。席も沢山ありとても広々としています。

カナダらしいエピソード

たまーにドライバーが道を間違えたりします。「間違えちった☆えへ」といった感じで悪びれる素振りはありません…()

このような日本ではちょっとありえないような体験もできるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?

ビクトリアのバス事情、日本はもちろんバンクーバーとも違うところがあるかと思います。

一日に走るバスの本数が多く、たくさんの人が利用しているので、時間帯によってはとても賑やかです。しかし混雑時以外はゆっくりとした時間が流れ、外の景色を静かに楽しむことも出来ます。

ひと味違うバスの旅を体験しながら是非、様々な美しい場所へと足を運んでみて下さい。きっと新しい発見が沢山見つかると思います。

最後は、バスの天井に付いている緊急避難用出口の写真で〆ます。

長文にお付き合い頂きありがとうございました。今回の記事が参考になった場合は、ぜひシェアをお願いします!

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