現地の身分証明書、BCIDの申請方法と注意点を解説!

バンクーバーやビクトリアがあるBC州では、生活する上で所持していると便利なBCIDという身分証明書が存在します。

BCIDはその名の通り、BC州が公認している身分証明書になります。

条件を満たせば学生ビザやワーキングホリデービザで渡航している方でも取得することができる現地の身分証です。

この記事で学べること

・BCIDのメリット
・BCID申請時の注意点
・BCIDの申請方法

中長期滞在を考えている方にとっては便利なアイテムになるので、申請を検討しましょう!

BCIDとは

BCIDとは、BC州に住んでいて12歳以上の、カナダの運転免許証を保持していない人のためのBC州公認の身分証明書になります。

正式名称は、British Columbia Identification Cardです。

写真付きのBC州公認のカードになるため、身分証としてはパスポートと同等の効力を発揮します。

バンクーバーがあるBC州では、日本のようにスーパーマーケットやコンビニエンスストアではお酒を販売していないため、酒屋での購入の際にFirst IDとしても使用することができます。

BCIDのカード自体は、クレジットカードや日本の運転免許証と同じ大きさで、お財布にも入るため持ち運びが便利です。

BCID所持のメリット

BC州では日常的に身分証明書(ID)の提示を求められることがあります。

役所での申請の他に、現在BC州の多くのレストランや施設にてBCワクチンパスポートと身分証明書の提示が必要になってきます。

BC州で有効のワクチンパスポートを所持していない場合、下記の2点が必要です。
・身分証明書(BCIDやパスポートなど)
・ワクチン接種証明書(PCR検査陰性証明書)

レストランや施設に行く際には、必ず持ち歩くか身分証明書の写真を保有することをお勧めします。

Sachiya
Sachiya

パスポートを自宅に忘れてしまい入店拒否かと思いましたが、パスポートの写真を携帯に保存していたため難を逃れることができました。

特にお酒を提供するレストランやバーなどでは、顔写真付きの身分証明書の提示が必須になってきます。

またFirst IDとSecond IDの2種類の提示が必要となることもあります。

First ID
政府が公認した「顔写真、生年月日、名前」が記入されているID
(例)パスポート・BCID・現地の運転免許証など

このFirst IDとして、パスポートではなく持ち運びに便利なBCIDで対応することができます。

Second ID
「名前と署名または顔写真のいずれか一点」が記入されているもの
(例)学生証やクレジットカードなど

BCID申請前に確認すること

申請年齢

申請時の年齢が12歳以上である必要があります(19歳未満は保護者の確認が必要)。

ビザの有効期限

申請時に6ヶ月以上の有効なビザを所持していることが条件です(永住権保有者は除く)。

BCIDの有効期限

BCIDの有効期限は5年で、5年ごとに更新が必要です。

BCIDの申請方法と手順

大まかな流れとしては、下記の通りです。

  • STEP1
    持ち物の確認をする
  • STEP2
    申請窓口へ向かう

  • STEP3
    窓口の受付へ並ぶ
  • STEP4
    必要書類を提出する

  • STEP5
    説明を受ける
  • STEP6
    料金を支払う

  • STEP7
    後日カードを受け取る

申請手順をさらに詳しく解説していきます。

持ち物の確認をする

BCID申請時の持ち物
・申請料$35
・パスポートの原本
・6ヶ月以上期間が残っているビザの原本
・申請者本人の自宅住所(メモ書き可)

申請料の支払いには、現金・クレジットカード・デビットカードが使えます。

申請にはビザの原本が必要です。学生ビザ(Study permit)、就労ビザ(Work permit)、ワーキングホリデービザなど、カナダへの滞在が許可されているものになります。

申請窓口へ向かう

BCIDは最寄りのDriver Licensing Office(ICBC)で申請をすることができます。

今回は利便性に優れているダウンタウンのICBCの紹介をしていきます。

ICBC Driver Licensing
住所:1055 W Georgia St. Vancouver, BC V6E 3R5
営業時間:月曜日 – 土曜日 8:30-16:30

最寄り駅はスカイトレインEXPO LINEのBurrard駅になります。

Burrard駅は地下に存在するため、地上に出て右手に進み一つ目の角を右に曲がると「ROYAL CENTER」の看板が見えてきます。

看板前の入り口から入り、「FOOD COURT」と表示されている階段を降りていきます。

そのまま直進すると、左手にエスカレーターが見えてくるので手前を左折します。

左折すると右手にトイレが見えます。

フードコートの縁を進むと、「Staples(文房具屋)」が奥に見える通路があるので直進します。

BCIDの申請場所はこの通路の右側になります。

ダウンタウンにあるICBCはこのような外見です。

到着すると予約レーンと予約なしのレーンに分かれているので、該当するレーンに並びましょう。予約フォームはこちらです。

窓口の受付へ並ぶ

受付でBCIDの申請である旨を伝え、番号札をもらい電光掲示板で番号が表示されるまで待機します(呼び出しがあるわけではないので注意が必要です)。

時間や時期にもよりますが、15分程度で呼ばれます。

必要書類を提出する

自分の番号が呼ばれると、窓口でBCIDの申請である旨を再度伝え、必要書類を提出します。

必要書類
・パスポート
・ビザの原本
・BC州の住所と郵便番号
・申請者が決めた暗証番号

BCIDに記載される内容
・名前
・生年月日
・BC州の住所と郵便番号
・身長、体重、目の色、髪の色

説明を受ける

書類の記入が終了すると、支払いの前に説明を受けます。

・5年後に更新がある。
・住所変更がある場合は、オンラインまたは申請したICBCで変更申請を行う。
・他の州や日本に帰国する場合は連絡をする。

料金を支払う

支払い方法は現金、デビットカード、クレジットカード(JCB不可)から選ぶことができます。

料金:$35.00(日本円でおおよそ3,100円)

支払い後、レシートとA4サイズの申請証明書をもらい写真撮影のため移動します。電光掲示板に表示されてから全ての必要事項が終わるまで10分程度です。

後日カードを受け取る

BCID本体のカードは、申請完了後1週間から2ヶ月以内に指定した住所に届きます。

BCIDの注意点

引越しのタイミングに注意

留学生の場合、引越しの時期と重なる可能性があります。

ホームステイ先に相談し書類が到着したら連絡してもらう方法、または先に引越しをしてからの申請をおすすめします。

BCIDに記入する住所が変更になった場合は、申請を行ったオフィスに出向くまたは電話(1-800-950-1498)にてICBCに変更の手続きが必要です。

運転免許とは違います

長期的にBC州への滞在を予定し、日本の運転免許証を所持している方はBCドライバーズライセンス(運転免許)への切り替えが可能です。

運転免許証もIDとして利用可能なので、運転免許証を切り替え予定の方はBCIDの申請は必須ではありません。

サービスカードと別に届きます

BCIDとは別に写真無しのサービスカードがBCIDよりも前に届きます。

Sachiya
Sachiya

私は写真無しのサービスカードが届くことを知らなかったため、BCIDが届かないと勘違いし再度ICBCに確認しに行きました。

BCIDを紛失した時

BCIDの更新と紛失に再発行には$15が申請費用としてかかります。 

その他のBCIDに関しての詳しい情報はICBCの公式サイトをご確認ください。

BC州公認のBCIDはさまざまなシーンで使用することができます。

留学生の代表的な身分証はパスポートですが、紛失リスクを考えるとBCIDを取得することにより、手間が圧倒的に削減します。

6ヶ月以上のビザを保有している方はぜひ検討してみてください。

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