実際のところ、カナダ留学中の滞在方法はどれがベストなの?
見知らぬ土地への留学でどうしても気になるのは「滞在方法」ではないでしょうか。この記事では、カナダ留学の主な滞在方法について徹底解説していきます。
カナダ滞在方法の選択肢
カナダで留学生が選ぶ主な滞在方法として、大きく分けて以下の方法があります。
- ホームステイ
- 学生寮
- シェアハウス
- その他(ホテルなど)
結論から言うと…
まずは入学する学校が手配してくれるホームステイ or 学生寮に滞在 →現地で慣れた頃シェアハウスに移動する
これが一番よくあるパターンで、安全性が高い方法です。
重要ポイントまとめ
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ではここからは、ホームステイ・学生寮・シェアハウスのそれぞれの特徴と、メリット・デメリットについても詳しく見ていきます。
追記(2022年1月末)
ホームステイ・学生寮・シェアハウスが争奪戦になっています。滞在先の数に対して留学生の数が多いため、学校経由でもホームステイ先が決まらない事例が出ています。時間に余裕を持って手続きするようにしましょう。
方法① ホームステイ

ホームステイはカナダ人ファミリーのお家で部屋を間借りして生活するという滞在スタイルです。
海外での生活や食文化を体験できる上に、ホテル滞在に比べると安く滞在することができるため、多くの留学生が利用する滞在方法です。
ホームステイの特徴
どのファミリーになるか分からない
学校手配のホームステイの場合、ファミリーの情報が届くのが渡航の1〜2週間前になります。

ホームステイは当たり外れがあるって本当ですか?
という質問を本当によくいただきますが、確かにホームステイに運はあります!
本当に親切に接してくれるファミリーもいれば、ビジネスとしてやっている人もいます。ホームステイを選ぶ際は、ここを事前に割り切れる準備をしておくことも大切です。

私もカナダに来た当初は学校手配のホームステイをしていました。当時のファミリーとは数年経った今でも、連絡をとり合う仲です。
いろんな人種のファミリーがいる
また英語圏の都市部はどこも多国籍なので、ホストになるファミリーにはいろんな人種がいます。その家族のバックグラウンドによって食事スタイルや生活が変わります。
ホームステイの費用
通学時間と通学方法
ホームステイのメリット・デメリット
- 海外の生活や食文化をリアルに体験できる
- 英語でファミリーとコミュニケーションが取れる
- 食事付きのプランが選べるため、自炊をする必要がない
- 学生寮と比べて費用が安いことが多い
- 家庭ごとのルールがある
例:お風呂の時間・門限など - 家族と一緒に住むため、自分の時間が少ない
- 食事が自分の好みと合わないことがある
他の滞在方法では経験できない、レアな「生活体験」ができるホームステイですが、他人であるファミリーの家で生活するため、その家庭ごとのルールに沿って生活をする必要があります。
ホームステイの自己手配に注意
学校へ行かない場合は滞在先が自己手配になるため、ネット上で探したホームステイを予約される方が稀にいます。
注意点としては、サポートや返金がなかったり、ホストファミリーの犯罪歴・部屋のチェックを行なっていない手配会社も存在することです。
自己手配はリスクが大きいためオススメの方法ではありませんが、ネット上で見つけた手配会社を利用する場合は外部レビューサイトの確認も必須です。
方法② 学生寮


留学生同士で同じ空間をシェアをしながら生活するタイプの滞在スタイルです。学生寮といっても、高層マンションだったり、大きめの一軒家をシェアしているタイプもあります。
部屋のスタイルは、プライベートルーム or シェアルームを選択できる場合があります。
食事スタイルはホームステイと違い、自分で食材をスーパーで調達し自炊が必要となります。
学生寮の特徴
学校の敷地外が多い
「学生寮」と聞くと、学校の敷地内にある同じ学校の生徒専用の寮、とイメージする方も多いのですが少し違います。
バンクーバーでは、学生寮の施設と外部提携をしている学校が多いため、違う学校の学生と家やマンションをシェアすることもあります。




学生寮の手配をしている学校は限られるので、事前に要チェックです!
学生寮の費用
通学時間と通学方法
学生寮のメリット・デメリット
- 部屋プランが選択できるため、プライベートの時間が確保しやすい
- 住んでいる人がみんな学生なので、留学生同士で友達ができる
- 申し込む前に住所や寮の雰囲気などがわかる
- 自炊のため、食事の制限がない
- 自炊する必要がある
- 全ての学校にあるわけではない
- ホームステイに比べると価格設定が高いことが多い
ホームステイと学生寮どっちがいい?
日本から契約する場合、大多数の方がホームステイか学生寮を選びます。でも「どちらが自分に合うのか分からない…」といった相談をよくいただくので、滞在先診断テストを作りました。
方法③ シェアハウス


一軒家をシェアするスタイルやマンションの一室をシェアするスタイルなど様々。シェアメイトは留学生同士だけでなく、カナディアンとシェアメイトになることもあります。
キッチンやリビングは主に共同であるため、シェアハウスごとに掃除ルールなどが決まっています。
カナダに到着後、ネットや学校の友達からの紹介で内覧に行き、気に入った場所を契約する人が多いです。
シェアハウスの特徴
費用が最も抑えられる
ここまで紹介した滞在方法の中で一番費用を抑えられる滞在方法です。ホームステイや学生寮に比べると費用が安いことが多く、自分の決めた予算内で探すことができます。
バンクーバーの場合、中心地であるダウンタウンは家賃が高いですが、郊外へ行くほど安くなります。
キッチンは共同である
カナダではバスルーム(風呂・トイレ)が家の中に複数ある物件は珍しくありませんが、多くのシェアハウスではキッチンが1つしかないため、住人みんながシェアして使います。
シェアハウスの費用
通学時間と通学方法
シェアハウスのメリット・デメリット
- 家賃がが安い物件がある
- 自分好みの立地・条件・予算内で探すことができる
- 生活の自由度が高い
- 物件サイトでの詐欺が多い
- 自炊をする必要がある
- 中長期の申し込みが必要な場合もある
シェアハウス詐欺に要注意!
カナダではよくマンションやシェアハウスの物件詐欺があります。特に留学生はターゲットになりやすいので要注意です。
ネット上に誰でも広告を載せることができるため、話がうますぎる物件に注意する必要があります。
自分の目で見てから、が鉄則!
よくある物件詐欺の手法は「内見の前にデポジット(前金)の支払いが必要」というもの。理由が何であれ、見学の前に金銭を要求された場合は99%詐欺と思いましょう。
物件の内見をする前に支払いをすることはタブーです。シェアハウスは日本から契約はせず、現地に到着して内見をしてからにしましょう。
方法④ その他


ホテルや民泊のAirbnbを利用する滞在方法です。
他の滞在方法と比べると費用が高いこともあり、留学生やワーホリでホテルやAirbnbに滞在する方はほとんどいません。
パンデミック以降、自己手配のホテルやAirbnbへの滞在を認めていない学校もあるため、学校へ通う場合は事前確認が必要です。
ホテルの特徴
自分好みのスタイルが選べる
特別なリクエストがある場合は、ホームステイや学生寮での受け入れが難しい場合があります。
ホテルやAirbnbでは自分に合った滞在先を手配することができます。カナダのホテルは人数単位ではなく一室単位であることが多いため、家族留学など複数人の場合、この手段を選ばれる方も稀にいます。
費用が高くなる
他の滞在スタイルに比べると、費用が大幅に高くなります。
長期滞在には不向き
特にホテルの場合は短期滞在者が多いため、キッチンがない場合もあります。予約をする前に確認が必要です。
ホテルの費用
ホテルのメリット・デメリット
- 1日単位で滞在ができる
- 立地が中心地の場合が多い
- 自分のニーズにあった部屋から選べる
- 滞在費用が高い
- キッチンがなかったり、長期滞在には不向き
結論:学校手配が安全です


日本から現地の滞在先を手配する場合、まずは学校手配が安心です。その理由を見ていきましょう。
安全性が高い
ファミリーの犯罪歴調査や、担当者が家を訪問してチェックをしています。過去に留学生とトラブルが多いファミリーは提携解除にされることもあります。
詐欺に合うことがない
ネット上では民間のホームステイ業者のサイトもありますが、詐欺やトラブルが多い業者である可能性も大いにあります。学校提携の場合はその可能性がまずありません。
学校に行く人の特典
あまりにもトラブルやクレームが多いと提携解除されるため、学校と提携している=最低限のクオリティは保たれいる、ということです。
学校提携のホームステイまたは学生寮に申し込みができるのは、そこの学生のみの権利です。
注意点
ワーホリなどで学校へ全く行かない場合、学校提携のホームステイや学生寮を使うことができず、完全自己手配となるため要注意です。
滞在費用を節約するコツ


まずは短めに申し込む
ホームステイを申し込む際は、まずは2〜3ヶ月など短めの期間がオススメ。
学校手配のホームステイや学生寮は安全性は高いものの、シェアハウスに比べると高くなります。
(安い)シェアハウス < ホームステイ < 学生寮 < ホテル(高い)
半年や1年の長期で申し込みをする方もいますが、ファミリーと合わない可能性もあるため、2〜3ヶ月の短期で申し込みするのが◎
ステイ延長も可能
「もっと長くいたい!」と思えば、学校に相談をして現地で延長も可能です。
ただ、同じファミリーのところで延長できるかどうかはファミリー次第です。次の予約が入っている場合は他の家庭を探す必要があります。そのため、延長の希望があればできるだけ早めに伝えるのが◎です。




私は2ヶ月で出る予定だったのに、延長して1年間も滞在していました!
よくある滞在先手配の流れ
ワーホリや留学でよくある、具体的な滞在先手配の流れです。
- 1. 日本学校と一緒に申し込み
語学学校やカレッジを申し込む時に、学校手配の滞在先を同時申し込みする
- 2. カナダホームステイ or 学生寮に滞在
到着後2〜3ヶ月過ごし、現地の生活に慣れる
※延長を希望する場合は早めに相談する - 3. カナダ物件探し・内見
その間シェアハウスの内見を始める
※必ず物件を自分の目で確認してから契約する - 4. カナダシェアハウスへ移動
内見後、契約したシェアハウスへ移動