元学校職員が教える、カナダ留学費用まとめ

カナダ留学費用項目別まとめ

よくある質問、留学費用。

留学費用って結局いくら?どこのサイトを見たら良いのか分からない…。

今日はこんなお悩みを解決します!

AK
AK

本記事の筆者です。元カナダのカレッジ職員です。国際マーケティングの仕事をしていたことから、学費や学校やプログラムの種類などもバッチリ把握しています。

「留学」といっても、数万円から数千万!と幅があります。まずは自分が “どんな留学” をしたいのかを明確にしていきましょう

※目安なので、もちろん学校や生活スタイルによって前後します。

こちらのサイトでは主に以下の情報を配信しています。
・ネイティブが使うリアルな英会話
・カナダ在住者による現地情報

・留学お役立ち情報
・ツールの無料配布

私たちの詳しいプロフィールは
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留学にかかる費用の項目

まずは、留学にかかる費用を項目別で見ていきましょう。

基本的なルールは「渡航前にかかる費用」+「現地でかかる費用」ー「現地での収入」になります。

この中で、どういった選択をするかによって費用の目安が分かります。それでは各項目を詳しく見ていきましょう!

学費

「学費」と一括りに言っても、どの学校に行くかによって費用は大きく変わります。

まずは学校の種類ごとに見ていきましょう!

語学学校の学費

カナダ語学学校
語学学校 学費
  • 11万円 前後
    一ヶ月あたりの学費+入学費

カナダではESL(第二外国語としての英語:English as a Second Language)と呼ばれています。

そして、このESLが日本人の多くが選ぶ道です。

期間は1or2週間の短期から入学可能なので、短期しか留学できない方でも入学が可能です。

世界中から集まる非英語圏の生徒と英語で英語を学びます。つまり、クラスメイトにネイティブスピーカーはいません。

英語力はゼロでも入学可能。

バンクーバーやビクトリアの語学学校の費用は(カレッジや大学に比べ)学校ごとの費用の差が小さいです。就学時間やコースによって差があるくらいです。

そのため、金額面よりも学校のカラーや規模、得意分野を重視することをお勧めします

カレッジの学費

カナダカレッジ
カレッジ 学費
  • 9万円〜20万円 前後
    一ヶ月あたりの学費+入学費

プログラムによってかなり幅があります。期間は1年が一番多いです。

保育士資格・エアライン・デザイン・会計・医療アシスタント・ホスピタリティ・旅行・通訳・ビジネス・歴史、プログラミング、メイクアップなど。専攻で費用が大きく変わります

修了すると certificate/ diploma (修了証や資格証) をもらえるのが一般的。

カナダのカレッジには公立と私立があります。

  • 公立→ 短大のようなプログラムが多い
  • 私立→ 専門のようなプログラムが多い

また、私立と公立では一般的に公立の方が入学基準が厳しいです。

注意入学には英語力 (IELTSのスコアまたは入学試験をパス) + 公立は GPA/高校の成績が必要。

また、語学学校のように期間は自由に選択することはできず、コースによって半年や1年、3年など様々です。

学校やプログラムによっては就労可能なビザが出るので、英語の勉強だけじゃなく、スキルを付けてカナダで就職したい!という人にはオススメです。

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大学の学費

UBCカナダ大学
大学 学費
  • 800万円〜2,000万円
    4年間の学費

800万円前後は一般的な学費ですが、高いプログラムだと2000万!なんてものもあります。

大学のウェブサイトには安く表記されている場合も多いですが、それはカナダ人向けの学費である可能性があります。

注意留学生とカナダ人では同じプログラムでも値段が全く違うので要注意!
(カナダ市民権、又は永住権があると1/3くらいの学費になる)。

カナダ国内には約90校の大学があり、そのほとんどが州立大学です。

つまり教育水準が高いので学費も高いです。どの大学を選んでもレベルの高い教育を受けることができます。

カナダ人と同じ学校へ行きたい!と言う場合はハードルは高いですが、大学がお勧めです。

大きいキャンパスがある大学が多く、プログラムも豊富です。

注意英語力必須。
最低 IELTS 6.5 が目安 (TOEIC 850点ほど) + GPA/高校の成績が必要。

よく、(有名なので)UBCに行きたい!といった相談がありますが、カナダ人であっても入学が難しいプログラムが多いので、外国人である日本人にとってはさらにハードルが上がります。

UBC付属の語学学校は大学の本科とは別なので、英語力は必要ありません。

生活費

シェアハウス費用
生活費
  • 12万円前後
    一ヶ月あたりの家賃+食品+雑費

ほとんどの留学生が選ぶ滞在方法である、シェアハウス/ 学生寮/ ホームステイでの見積りです。

シェアハウスの方がホームステイより安いことが一般的ですが、シェアハウスは自炊で、ホームステイは2or3食付きなので食費が抑えられます。

バンクーバーの場合 (参考までに)

ホームステイは10万前後/月 (食費込)
シェアハウスは 5万〜8万/月 (食費別)
シェアのタイプ、立地によって価格が大きく変わる。

ホームステイは語学学校やエージェントが手配、シェアハウスは自分で見つけるのが一般的です。

一人暮らしは可能か?

普通にマンションの部屋を借りるのは、家賃が高いバンクーバーでは学生には少し厳しいです。

ダウンタウン周辺のワンルームだと $1,600〜$3,000 以上の物件が多く存在します。また一年契約が多く、雇用証明や有効期限が長いビザが必要だったり… とハードルが高いです。

ベースメント(一軒家の地下室)や、大家さんと家が繋がっているタイプの一人部屋だと、シェアハウス + $200/ 月 くらいからあります。どうしてもシェアが嫌だ!という方にオススメの選択肢です。

家賃は地域差が大きいので、田舎に行くと交通の便は悪くなるけれど安くなる。

航空券

航空券相場
航空券 費用
  • 11万円前後
    代理店やエージェントを通さない場合

安いチケットで、東京や大阪から直行便の場合です。

季節や運行会社にもよりますが、多いのは14-18万くらいです。また大阪からの直行便は季節限定なので要注意です。

もっと安い中国や韓国での乗り継ぎ便もありますが、直行便をオススメします。

バックパッカーをしていたので、乗り換えや待ち時間はへっちゃらな私ですが、日本→カナダは100%直行便に乗ります。
  • 日付変更線を超える
  • 次の日から学校が始まる
  • フライトの時間が長い(最低10時間は機内)

上記の理由から直行便がオススメ。

空港からの交通費

カナダ交通費

空港からの交通費
  • 往復20,000円前後
    送迎を使った場合
  • 往復8,000円 前後
    タクシーを使った場合
  • 往復500円〜1,000円 前後
    電車やバスを使った場合
学校やエージェント手配の送迎

空港からのピックアップはほとんどの語学学校が手配できます。

その場合、学校スタッフ又は代行業者が空港出口でサインを持って立っています。

少し高くなりますが、ステイ先まで間違いなく送り届けてくれます。

長旅の後、荷物も多い中、いきなりタクシードライバーと英語で会話は不安…という方は送迎が安心です。

すでにドライバーさんが滞在先の住所を把握しているので、必ず送り届けてくれます。片道だけ送迎を申し込む事もできる学校も多いです。

タクシー

タクシーの場合は自分で乗り、行き先を伝えます。

バンクーバーの場合はダウンタウンまでチップ込みでも片道4,000円ほど。タクシーでの英語は問題無い、という方にオススメの手段です。

電車やバス

一番安い手段の電車やバス。大荷物で慣れない中、オススメではありませんが大幅な節約にはなります。

バンクーバーには電車の路線が少ないため、滞在先までは電車とバスを乗り継ぎすることが多いです。

電話やネットが使えず迷子になる可能性もあるので、事前にしっかり下調べをしましょう。

エージェント費用

エージェント費用
  • 0円〜30万円
    有料か無料かは会社による
プランは様々ですが 学校の紹介や手続き代行をしてくれます。
エージェント無しで自力で申し込むことも可能ですが、ほとんどの学校が自分で申し込んでも学費は全く同じなんです。
私も語学学校やカレッジで働くまでは、自分で申し込むと安いはずと思い込んでいました。

私の元勤務先の語学学校もカレッジも、エージェント挟んでも自力でも、学費は全く変わりません。

※逆にエージェント宛のプロモーションがあるので、エージェントを使って手続きした方が安くなることはあります。

注意余分なオプションや、必要以上に長期間の申し込みを勧められる事もあるので、自分で何が必要かよく見極めましょう。

また、学費は変わらなくても数十万円と高額なサポート料が必要な会社もあります。

ビザ費用

留学ビザ費用

ビザ 費用
  • ETA $7

  • 学生 $150
    + バイオメトリクス申請費 $85

  • ワーキングホリデー $250
    + バイオメトリクス申請費 $85

日本人がカナダに滞在するには何かしらのビザが必要です。

6ヶ月未満で働かない場合は eTA(電子渡航認証)、6ヶ月以上学校へ行く場合は学生ビザ、他にも1年間有効なワーキングホリデービザなど、滞在目的によって変わります。

その他の費用

保険/ お小遣い/ お土産代 など

保険代

医療保険は必須になります。

語学学校を通して加入できる安い学生保険もあるので、学校の担当者に聞いてみてください。

医療保険は旅行保険とは違って「医療」のみのカバーです。盗難などは対象外。申し込む際に内容をしっかりチェックしましょう。

長期滞在の人は、政府の無料・または格安保険に加入する事も可能です(ビザなどの条件が厳しいので要チェック)。

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外食代

外食が高いカナダ。

メニューではそんなに高くなくても、税金&チップがあるので予想以上に高いと感じる方が多いです。長期滞在には自炊が必須ですね。

費用例シュミレーション

留学の費用相場

基本的には、

学費 + 滞在費用 + 航空券 + 交通費 + (エージェント費用) + その他

となります。

3ヶ月留学のシュミレーション

  1. 語学学校3ヶ月 11万 x 3 = 33万
  2. 滞在費用3ヶ月 12万 x 3 = 36万
  3. 航空券往復 10万円
  4. タクシー代往復 8,000円
  5. ビザ(eTA) 約 600円 
  6. 医療保険料(学生) 4万円

= 約83万円 (3ヶ月)

こちらは短期語学留学でよくあるモデルです。ビザの規則上、就労は不可ですので収入は見込めません。

オンラインですぐ取れるビザで渡航、英語を学ぶ語学学校に入学、ホームステイや寮に滞在した場合です。

1年留学のシュミレーション

  1. 語学学校3ヶ月 11万 x 3 = 33万
    語学学校は3ヶ月間のみ
  2. 滞在費用
    3ヶ月ホームステイ 12万 x 3 = 36万
    9ヶ月シェアハウス 5万 x 9 = 45万
  3. 航空券往復 10万円
  4. タクシー代往復 8,000円
  5. ビザ(ワーホリ) 約 3万円 
  6. 医療保険料 約4万円
    長期のみ加入可能の現地保険

= 約131万円 (12ヶ月)

こちらのシュミレーションは少し節約したモデルです。

3ヶ月ほど学校に通い、同時期にホームステイからシェアハウスに移動される方が多いのでこの計算にしました。

学校が終わる頃からバイトを始める方も多く、その場合はここにバイト収入が入る形となります。

学校へ行かず、ワーホリだけなら?

カナダ留学の費用

節約したいので、学校へ行かずにスグ働きたいんですが。

こんな相談もよくあります。

学校へ行かずにワーホリだけなら、もちろん学費が0円になるので節約にはなります。

  • 国際資格がある
  • 英語力が既に働けるレベル
  • 誰にでもどんどん話しかけるガッツがある!

という方には語学学校はお勧めはしません。

AK
AK

実際、私は語学学校へ行っていません。

私がカナダへ来た理由は、カナダ企業からオファーがあった事+ガッツだけはある、さらに会社が滞在先の手配などもしてくれた事がありました。

語学学校へ行くメリットもある

始めて海外に住む・英語は始めたばかり・自分から知らない人に話しかけるのはちょっと…という方にとっては語学学校も良い選択肢だと思います。

英語圏に住むんだから、語学学校は行かなくても良いのでは?

私もずっとそう思っていました。

でも今は、人によってニーズは違うと思っています。

英語圏に来たからといって、ネイティブの友達がすぐにできる人は少数派です。

語学学校は、英語を練習する機会ができるだけでなく、他の留学生の友達ができる = 良いシェアハウスやバイト先の情報が入る、などの利点もあります。

知らない土地で、人との繋がりはとても大切。

学校の先生やスタッフもノンネイティブに慣れているので我慢強く話を聞いてくれます。就職相談や、履歴書を書くのを手伝ってもらうのも良いですね。

英語力がない場合の仕事とは?

当たり前だけど忘れがちなことは、

英語力がない状態で就ける仕事は英語力を必要としない仕事、という事。

飲食店のキッチンや、梱包、ドライバーなどが挙げられます。そして、英語を使わない職場で英語を身に付けるのは難しいです。

逆にある程度の英語力があり、仕事も自分で探してどんどん応募する勇気がある方に語学学校は特に必要ないでしょう。

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