私はもともと、ワーホリでカナダに渡航するつもりでした。けれど新型コロナウイルスの影響でルールが変わり、入国時にジョブオファーが必要になってしまったので急遽Co-op留学に変更。
当時は仕方なく切り替えましたが、今はワーホリを残しておいて本当に良かったと思っています!
ワーホリは、人生で一度きりのチャンス。この記事では私の体験談とともに、ワーホリビザを申請する前に確認してほしいことをお伝えします。
この記事を書いた人
まみさん:2021年にAK留学プロジェクトのサポートでバンクーバーへ渡航。Co-op留学ではビジネスコース(座学6ヶ月+有給インターン6ヶ月)を専攻し、現在は医療通訳と現地企業のマーケターとして勤務中。Co-opプログラム終了後は、ワーホリビザを使ってカナダに滞在予定。
ワーホリビザってどんなビザ?

ワーホリとは「ワーキングホリデー」の略称で、18〜30歳の人に対象国で1年間滞在可能なビザを発給する制度です。利用出来るのは各協定国で一度だけ。
つまり、カナダで使えるのは一生に一度。働くもよし、遊ぶもよしと自由度が高くて、年齢条件さえクリアしていれば比較的誰でも取得しやすいビザです。
ワーホリの費用については、こちらの記事を参考にしてみてください。
どんな人がワーホリで来ているの?
など、背景はさまざまです。
ワーホリだけじゃない!
カナダに入国出来るビザの選択肢
ワーホリ以外にも、カナダにはこれだけ滞在するための手段(=ビザ)があります。一覧にまとめてみたので、参考にしてみてください。

ワーホリ | Co-op | 語学学生 | ポスグラ | 観光 | |
期限 | 最大1年間 | 最大2年間 | 学校修了日から 最長 90 日間 | 通学した期間と同じ期間 (2年以上通学した場合は最大3年間) | 最大6ヶ月間 |
就労 | ◯ | ◯ 座学期間:週20時間以内 就労期間:週40時間以内 | × | ◯ 週20時間以内 | × |
ビザ費用 | $256 | $235 | $235 | $255 | $7 |
英語力 | 問われない | 中級程度 | 問われない | 上級(IELTS 6.0~) 公式スコア必須 | 問われない |
備考 | 語学学校へ通学可 | 座学+有給就労 私立カレッジへ通学 | 卒業後に就労ビザ申請可能 公立カレッジへ通学 | 語学学校へ通学可 | |
年齢制限 | 18歳〜30歳 (一生に一度) | なし | なし | なし (一生に一度) | なし |
働きながら長期滞在をしたいなら
Co-op→ワーホリがオススメ

現地で働きたい人にとって、ワーホリを最初に使うのはもったいないかもしれません。特に働きながら長期滞在をしたい人には、Co-opプログラムの後にワーホリビザを利用するのがオススメ。
学生+インターンシップ制度のCo-opについては、こちらの記事でまとめているので詳細をチェックしてみてください。
実体験を踏まえて、Co-opビザを先に利用するメリットをいくつか紹介します!
①現地の仕事探しで有利
Co-op中の仕事探しで、「1年間フルタイムで働けるワーホリビザがまだ残っている」と言えるのはとても有利です。
外国人を雇用する場合、雇用主は長く働ける人(=長いビザを持っている人)を優遇します。出来るだけ長いビザを持っている人のほうが採用の可能性が高くなり、仕事の選択肢もグッと広がるのです。

仕事探しで必ず聞かれたことは、ビザの長さ!Co-opの学生期間から働けることと、ワーホリ1年間のビザを持っていたのは強みでした。
②実践的なスキルを先にCo-opプログラムで身につけられる
Co-opプログラムでは、現地で働くために必要なスキルを身につけることができます。
例えばホスピタリティコースでは、ホテルへの見学やデモンストレーションなど実践的なプログラムも多数。ワーホリの前に専門知識を学べるので、スキルと自信が身につきます。
③レジュメの添削や面接の練習などの仕事サポートがある
(語学学校では基本なし)
Co-opでは、仕事探しの方法やレジュメ・カバーレターの添削、英語での面接練習といった仕事探しのサポートが充実しています。
カナダはレジュメの指定形式がなかったり、顔写真や年齢を載せてはいけなかったり……日本とはかなりルールが違います。




学校でインタビューの練習をしていたことで、本番は落ち着いて臨めました。
Co-opのカレッジに入学するためには中級程度の英語力が求められるので、先に英語力をアップさせてから仕事探しを始めることができます。やはり英語力が上がるほど、現地で探せる仕事の幅も広がります。
Co-opプログラムのプレゼンやエッセイの課題は、正直大変でした……!けれどあの時頑張ったおかげで、確実に英語力は伸びたと言えます。
④経済的・精神的余裕が生まれる
Co-opからワーホリの順に切り替えると、パートタイムからフルタイムへの移行になります。この順番がすごく大事。仕事に慣れつつ、安定した収入を得ることが出来ます。
ワーホリ後にCo-opを始める選択肢もあります。けれど今までフルタイムで働いていたのがパートタイムでしか働けなくなり(Co-op座学期間中)、さらに通学が必須。生活費の工面や気持ちの面でも、ワーホリを後に残しておくのがオススメです。
一方で、以下に当てはまる人は先にワーホリを利用するのが良いと思います!
・現在30歳の人
・初期費用の予算をできるだけ抑えたい人
・将来カナダでの長期滞在は考えていない人
・カナダへ最大1年の滞在が目的の人
ワーホリビザを利用する際の注意点


ワーホリは、30歳以下であれば誰でも現地で就労できる魅力的な制度です。世界各国で経験を積める、素晴らしい機会だと思います。
けれどカナダには、Co-opという選択肢がある。渡航目的によっては、Co-opを先に利用したほうが有効です。1回きりの切符だからこそ、慎重に決断してほしいなと思います。このブロックでは、ワーホリを利用する際の注意点についてまとめました。
永住権を狙う場合には
最低1年間の就労が必要!
近年カナダ政府は移民の受け入れに積極的なため、海外移住を目指す人にとってカナダは永住権が取りやすい国です。
永住権取得のために、ワーホリが有効利用できるって知っていましたか?
カナダの永住権申請のためには「週30時間×1年間(52週)の就労」が最低条件となっていますが、この条件をワーホリを使って満たすことも可能です。永住権を狙う人にとって、ワーホリは大きなチャンスなんですよ!
ワーホリ期間で最大限働く必要があるため、先にワーホリ以外のビザを使って(学生、Co-op)を使って入国し、ワーホリを後に残しておくという手段があります。将来的に永住権も視野に入れている方は、ワーホリでの入国は避けたほうが有効だと言えます。
参考:カナダ政府サイトGovernment of Canada
働ける貴重なビザなので、
365日就労に充てるのが◎
ワーホリのように海外で就労できるビザはとても貴重です。カナダに滞在できる、ワーホリビザ以外の方法(Co-op留学・観光など)も検討してみてください!




先にCo-opで入国をしたので、現地の生活に慣れる時間を十分に確保出来ました。生活の基盤を築くという点でも、ワーホリを残して本当に良かったと思います!
ワーホリをベストな方法で使って
人生の選択肢を増やそう!


私は結果的にワーホリを残す形となりましたが、今では本当に良かったと思います。
渡航後1ヶ月ほどは、見るものすべてが新鮮でキラキラしていました。けれど徐々に慣れてきて、生活するためのシェアハウスやアルバイト探しは、文化や言語の違いがあって落ち込むこともありました。色々な困難を乗り越えて、いまは心に余裕を持ってバンクーバーでの生活を楽しめています。
ワーホリで来て、英語力の向上とタフな精神力を身に着けて新しい国に行く人もいれば、カナダでの生活がフィットして長期滞在する人、カナダで学んだことを活かして日本で活動をする人。本当にさまざまです。
長期滞在をしたい人にとって、ワーホリは切り札でもある。色々な選択肢を視野に入れたうえで、ご自身の目的に合ったベストなワーホリを使うタイミングを考える参考になれば嬉しいです。