ある日、留学生からもらったこんな一言。

1年間のワーホリが終わったら、カナダには滞在できませんか?
そんなことはありません。カナダにはワーキングホリデーの他にもたくさんの留学方法があります。
本記事では、ワーホリと組み合わせて使うと長期滞在も可能になるカナダの学生ビザについて現役の留学カウンセラーが解説します。

この記事の執筆者、Shioriです。
AK-Mediaのライターをしていますが、バンクーバーの語学学校でカウンセラーとしても働いています。
学生ビザって?
留学生が、カナダの教育機関で勉強をするために必要な許可証のこと
学生ビザは、カナダに入国する前またはプログラムが開始する前に申請し、許可が下りている必要があります。
学生ビザはどんな時に必要?
- 語学学校に継続して7ヶ月通う場合
- 私立カレッジで1年プログラムを受講する場合
- ワーホリで1年間カナダに滞在後、カレッジで2年プログラムを受講する場合
などの場合に学生ビザが必要になります。
6ヶ月未満の語学留学は観光ビザでもOK
日本人は、カナダで6ヶ月未満の語学留学をする場合「観光ビザ」で通うことが認められています。
また日本のパスポートを持っていれば観光ビザの申請が免除されるため、カナダ渡航にはeTA(電子渡航認証システム)というオンライン手続きのみ必要となります。

観光ビザに関する詳細は、別記事に詳しくまとめたいと思います。
学生ビザのメリット
在学中もアルバイトが可能になる
公立・私立カレッジまたは大学に就学する場合、パートタイムでのアルバイトが可能になります。
働ける時間は、週20時間の就労までと決まっています。
注意語学学校に6ヶ月以上通う場合にも学生ビザが必要となりますが、語学学校ではパートタイムであってもアルバイトはできないので注意です。
学生割引が受けられる
学生ビザを所持していると、生活のさまざまな面で割引が受けられるようになります。
割引を受けるには、学生ビザの提示または学生証の提示が必要です。
例えば・・
- 銀行口座の維持費が無料になる
- 携帯契約時に学生向け料金が設定されている
- 観光地で特別料金が適用されることがある ※割引の内容は各機関によって異なります。
ワーホリビザと組み合わせて長期滞在が可能に
国内外どちらからでもビザの切り替えが可能です。
例えばカレッジで1年の国際ビジネスプログラムを終了後、興味があった国際貿易プログラムを1年受講するなどといったことも可能です。そうすることで滞在を延ばすことも可能になります。
学生ビザの申請時に必要なもの
ここでは学生ビザを申請する際に必要な書類についてご紹介します。
- パスポート(有効期限を必ずチェック)
- 学校から届く入学許可証(Letter Of Acceptance)
- 資金証明書
- 6ヶ月以内に撮った顔写真
- クレジットカード
補足Co-opプログラムを受講する場合、学校からのサポートレター(Letter Of Support)も必要になります。
キャリアカレッジで受講できるCo-opプログラムについてはキャリアカレッジって?カナダ長期滞在をしたい人必見にまとめました。カナダで長期滞在を目指している方は必見です。

学生ビザの申請料金
学生ビザの申請にかかる費用は$150(CAD)です。(2020年9月現在)
また、申請費用とは別にバイオメトリクスという指紋認証システムの導入により、$85が別途必要となっています。(2020年9月現在)
学生ビザの申請方法
学生ビザ申請の公式サイト
学生ビザの申請は「カナダ政府公式ウェブサイトCanada.ca」から行うことができます。(英語またはフランス語表示)
申請方法は主に、
- カナダ政府公式ウェブサイト上でオンライン申請
- 郵送での申請
の2種類となっています。留学生の多くがオンライン申請を選択しています。
学生ビザ申請の注意点
資金証明が必要
学生ビザの申請時には資金証明をする必要があります。
カナダで学校に通っている間、生活をするのに十分な資金があるかどうか判断するためです。
資金証明は申請の1ヶ月以内に銀行から発行してもらった残高証明書を提出することで可能になります。
必要な資金の計算方法
資金証明に必要な金額について、目安となる計算方法を参考にしてください。
プログラム費用+生活費($1,000/月)×滞在月数
例学校のプログラム費用$5,000 、滞在月数が6ヶ月の場合
$5,000+($1,000×6)=最低$11,000の資金が必要 という計算になります。※審査官によって基準が異なるため多ければ多いほど申請が通りやすいです。
すでに学校のプログラム費用を支払っている場合は、滞在に必要な資金のみの残高証明が取れればOK。学校から発行される入学許可証にプログラム費用を支払った旨の記載があるかどうかを確認しましょう。
例えば、日本の親戚に残高証明をとってもらい自分の残高証明と合算することも可能です。その際は英文&ドル立ての残高証明を出してもらってください。
ビザ申請は自分でするべき?
専門家に相談するor自己責任で行いましょう
最近はネット上で学生ビザの申請手順を日本語で解説しているサイトがたくさんあります。
こういったサイトを参考にしながら自分で申請することももちろん可能です。
英語力に不安のある方は、移民コンサルタントまたは移民弁護士からの指示を受けながら進めることをお勧めします。