最近インスタグラムで質問をもらうことが増えた、こちらの内容。

カナダでキャリアカレッジに通いたいんですが、私でも通えますか?
みなさんは「キャリアカレッジ」をご存知でしょうか。あまり聞き馴染みのない方も多いと思います。
本記事では、日本人留学生にあまり知られていないワーホリ以外の留学方法「キャリアカレッジ」について徹底解説していきます。

この記事の執筆者、Shioriです。
AK-Mediaのライターをしていますが、バンクーバーの語学学校でカウンセラーとしても働いています。
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キャリアカレッジって何?
語学学校とは違います
語学学校が「英語を学ぶ」場所であるのに比べて、カレッジは「専門分野を英語で学ぶ」場所になっています。
日本でいう短期大学や専門学校に近いイメージです。
またカレッジには2種類あり、公立のものと私立のものがあります。
- 公立→短大のようなプログラムが多い
- 私立→専門学校のようなプログラムが多い
キャリアカレッジの特徴
キャリアカレッジの特徴としては大きく以下のものが挙げられます。
- 卒業するとCertificateやDiplomaの資格が取得できる
- 学生ビザが発行される
- ワーホリと組み合わせて長期滞在が可能に
- 入学時に一定レベルの英語力が必要
- 在学中のアルバイトが可能
キャリアカレッジで学べるプログラム
様々なプログラムがある
主なプログラムに保育士資格・エアライン・デザイン・会計・医療アシスタント・ホスピタリティ・旅行・通訳・ビジネス・プログラミング・メイクアップなどがあります。
学校によって特化したプログラムが異なるため、自分が興味のある分野を選んで学校を決定します。
コースは期間が決まっている
超短期から選べる語学学校とは違い、カレッジではコースの期間が決まっています。短いもので6ヶ月、長いもので3年ほど。
入学時期
キャリアカレッジでは年間の入学日が決まっていて、事前に希望の入学日に合わせてスケジュールを組むことができます。
年に数回、約4週間〜6週間毎に入学日が設定されている学校が多いです(語学学校では、入学日が毎週月曜日に設定されていることがほとんど)。
授業スタイル
主にレクチャースタイルの授業となっていて、各ユニット内で課題やプレゼンテーション・グループワークやユニットテストなどが行われます。
ほとんどの学校で数週間単位でユニットが組まれていて、プログラムの期間内に複数のユニットを学ぶように構成されています。
キャリアカレッジでは、各ユニットの最後にユニットテストが実施されることがほとんどです。
一度で合格できなかった場合も再試験を受験できることが多いですが、再試験料を払わなければならないこともあります。

通っている生徒の特徴
理由はこの後より詳しく説明していきますが、キャリアカレッジに通う学生は語学学校に通う学生に比べて英語力が高い傾向にあります。
その他にも、
- 語学学校に数ヶ月通って英語力を上げてから、キャリアカレッジへ通う生徒が多い。
- ワーホリ終了後キャリアカレッジへ通い、カナダの滞在を伸ばす学生も多い。
- 移民を目的とした留学生が多く、クラスの国籍ミックス率が高い。
などが特徴としてあげられます。
キャリアカレッジの入学条件
語学学校は誰でも英語力を問わず入学ができるという点に対して、キャリアカレッジの入学には条件があります。
学校によって内容に差はありますが、下記の入学条件を求める学校がほとんどです。
- 英語力が入学基準を満たしていること
- 最終学歴の証明書を提出すること


ではそれぞれを詳しくみていきましょう。
入学には英語力の基準がある
それぞれの入学基準は以下が目安になります。※各学校やプログラムににより若干の差があります。
私立カレッジ(キャリアカレッジ)
IELTS 5.5 が目安


公立カレッジ
IELTS 6.0〜6.5 が目安


大学
IELTS 6.5 〜 7.0 が目安


IELTSやTOEFLスコアが入学基準
学校によっては、基準を満たした過去のIELTSやTOEFLスコアを提出することで、入学条件を満たすことができます。


IELTSもTOEFLも受けたことがないんだけど…
そんな方でも、入学条件をクリアする方法があります。
学校指定の入学テストを受ける
過去に該当の試験を受けたことがなく、スコアを持っていない場合でも、学校指定の入学テストを受験し、合格点を取ることで入学基準を満たすことができます。
最終学歴証明書の提出
学校によって必要な最終学歴の証明書が異なります。
多くの場合、高校卒業(または高卒認定)以上の証明書が必要となりますが、それ以外の学歴であっても追加の書類を提出することで入学条件を満たす場合があります。
キャリアカレッジの授業料
9万円〜20万円 前後
上記は一ヶ月あたりの学費+入学費の目安になります。
プログラムによって金額にかなり幅がありますが、期間は1年プログラムへ申し込む留学生が一番多いです。
より具体的なプログラムとその料金が知りたい場合は、学校や留学エージェントから見積もりや料金表を送ってもらうことも可能です。
キャリアカレッジのメリット
Co-opプログラムを利用する
キャリアカレッジの中には、Co-opプログラムという就学と就労体験が一体となった特別なプログラムを提供している学校があります。
Co-opプログラムとは


在学中にフルタイム就労ができる!
Co-opプログラムを利用すれば、なんと在学中にフルタイムで就労することが可能になります。
ただし、Co-opの就労について州ごとにルールが異なるため注意が必要です。
例えば、私が働く学校があるブリティッシュ・コロンビア州の場合は以下のルールがあります。
ちょっと複雑なルールですよね。分かりやすく表に表すとこのような感じです。
プログラムの長さ | 1年の場合 | 2年の場合 |
Co-opビザの期間 | 6ヶ月 (就学6ヶ月+就労6ヶ月) | 1年 (就学1年+就労1年) |
※ブリティッシュ・コロンビア州の場合
そして、就学の期間と就労体験の期間それぞれで働ける時間は以下のようになります。
就学している期間 | 就労している期間 |
週20時間までの就労が可能 | 週40時間までの就労が可能 |
重要つまり、学校で座学を受けている就学期間は週20時間までのパートタイム就労が可能、就労体験の期間になると週40時間のフルタイム就労が可能になります。
日本での就職に役立つ
専門の知識を活かした現地企業での就労体験をして帰国するため、キャリアチェンジや就活に大変役立ちます。
就労体験を行う現地企業は、自分で求人サイトなどで探します。学校によっては仕事探しサポートがあったり定期的な校内ジョブフェアが開催されているところもあります。つまり、学校にいながら企業からジョブオファーをゲットできることも。
永住権にも繋がる
Co-opプログラム中に働いた企業で仕事ぶりが認められれば、その企業から1〜2年の有効期限付きで学校に通わずにフルタイム就労ができるビザがでる可能性もあります。



この就労ビザを利用し、現地で十分な就労経験を積めば、将来永住権の申請にも繋がります。
Co-opについて詳しく知る
Co-opについて、カナダ政府公認移民コンサルタントが分かりやすく説明しています。


キャリアカレッジ留学に興味がある方は、学生ビザについても参考にしてください。