皆さんこんにちは、カナダ西海岸のバンクーバーより情報発信をしているAK-Mediaです。
本日はコロナウイルス(COVID-19)について、今のカナダの状況を現地より報告したいと思います。
※ このページに記載する内容は2020年4月1日時点の情報です。
NEW:2021年の情報はこちら

カナダ入国について
以下、カナダ政府から入国に関する発表です。(参照元:Coronavirus disease (COVID-19): Travel advice)
入国規制
カナダ首相は、2020年3月18日より海外から入国するすべての旅行者の入国を禁止すると発表しました(カナダ市民、市民の家族、永住者、外交官、航空会社乗務員は入国可)。
また、3月20日にカナダ副首相が Work, student visas (就労、学生ビザ)Temporary foreign workers(短期労働者)についても入国は可能、しかし14日の自己隔離が必要と回答しています。
※ 感染の症状がみられる場合はカナダ行きの航空機へ搭乗できません(ビザの種類問わず)。
入国時に症状がある場合
現在、14日間の隔離(Mandatory isolation)が義務付けられています。
※ 違反した場合は最長6ヶ月間の懲役、および / または $750,000 の罰金が科されることがあるのでご注意ください。
- 隔離先へ直接向かい14日間隔離すること
- 公共交通機関は使わず、自家用車などで隔離先へ向かうこと
- 自宅内で過ごし、外に出ないこと
- 医療機関の受診以外で自宅を離れないこと
- 学校、仕事、公共機関へ行かないこと
- 交通機関(バス・タクシーなど)を使わないこと
- 可能であれば家の中でも他者と別の部屋やバスルームを使うこと
- 子供を含め、訪問者との接触を避けること
- 高齢者や疾患患者と接触のある場所で隔離を行わない
- 体調が悪化した場合は至急医療機関に連絡すること
隔離できる場所がない場合、Chief Public Health Officer of Canada の施設で14日間の隔離が必須になります。
入国時に症状がない場合
現在、14日間の隔離(Mandatory quarantine / self-isolate)が義務付けられています。
※ 違反した場合は最長6ヶ月間の懲役、および / または $750,000 の罰金が科されることがあるのでご注意ください。
- 隔離先へ直接向かい14日間自己隔離すること
- COVID-19の症状に注意して健康状態を観察する
- 周りの人に食材や薬などの手配を頼む
- 人を隔離先に呼ばない
- 外の空気を吸いたい時は私有地(庭やバルコニー)に出る
- 他者と2メートルの距離を保つ
カナダ到着後、隔離先(国内の自宅など)へは公共機関を使うことができますが、寄り道をしないこと、常に他者と2メートルの距離を保つことが義務付けられています。
・隔離する
・至急、医療機関または公衆衛生当局に電話する
これまでのカナダ政府による発表
- 3月16日旅行者の入国禁止を発表国際線の受け入れはトロント、モントリオール、バンクーバー、カルガリーの4空港のみに制限
- 3月18日アメリカとの国境閉鎖を発表アメリカ人も含めた全ての旅行者の入国を禁止。入国できるのは、カナダ市民、カナダ市民の家族、永住者など
- 3月20日就労・学生ビザについての回答カナダ副首相が Work, student visas (就労、学生ビザ)Temporary foreign workers(短期労働者)についても、入国は可能だが14日の自己隔離が必要と回答
- 3月25日帰国者に14日間の自己隔離を義務化空路、陸路、航路でのすべての渡航者が対象
- 3月28日航空会社が搭乗を拒否できる対策国内線の搭乗前にコロナウイルスと疑われる症状がある場合は、航空会社が搭乗を拒否できる対策を取ると発表、3月30日から実施
自宅待機要請について
また、「大切なコミュニティを守るために自分勝手な外出は自粛しよう」と各メディアやSNSで呼びかける国民も多く、街も普段より格段に人が少ない状態です。
外出禁止ではありませんが、必要でない限りは家にいるよう国から要請されていますし、学校や会社、レストラン、カフェ、モールなど商業施設は基本的に全て休業となっています。


ただ、広い公園でジョギングやトレーニングをしたり、犬の散歩をしている人はいます!
語学学校・カレッジの状況
学校は休校、一部オンラインへ
コロナウイルスの影響でバンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州全ての公立学校は無期限で全て休校となりました。
多くの留学生が通う語学学校や私立カレッジも休校している学校がほとんどです(一部永久に閉校した学校もあります)。
現在、多くの語学学校・カレッジ・大学でオンライン授業が採用されています。Zoomを使ったグループレッスンが多くの学校で導入されています。
母国に帰国する生徒多数
学校の授業はオンラインで受けられるものの、やはり帰国を選択する生徒さんも多いです。
キャンセル・返金の対応はもちろん、入学日を変更する際の割引キャンペーンなどを行っている学校も多いため、学校担当者に確認しましょう。
公共施設も閉鎖
図書館、公園、屋外スポーツ施設、ビーチに隣接する駐車場等も閉鎖されています。
病院(クリニック)の状況
※ カナダではクリニック(Clinic)と病院(Hospital)は別物です。クリニックが日本の小さな病院に近いため、ここではクリニックの営業状況について記載します。
診療時間短縮
バンクーバーでは現在多くのクリニックが営業時間を短縮しています。
ドクターに会うことが不可
多くのクリニックではコロナウイルスの影響で、ドクターに直接会うことができず電話での受診のみという措置をとっています。
まずは電話でドクターと会話をして、緊急と判断された場合のみクリニックで治療するという対応が多いです。
緊急の場合
上記でも述べましたが、緊急と判断された場合は直接受診することが可能です。
または救急クリニック(Urgent clinic)の受診を検討しましょう。
銀行・金融機関の状況
臨時休業・時間短縮
銀行は多くの支店が休業・または営業時間短縮となっています。ネット上(Google Mapなど)で営業中となっていても、実際は休業中の場合もあるので要注意です。
個人間の距離を保つ
一部営業している支店は行列ができている場合が多く、また個人間の距離を一定に保つ必要があるため、外で長時間並ぶ可能性があります。
また店舗に入る前にコロナウイルスについて複数の質問(体調・最近旅行したか・感染者との接触の可能性はあるかなど)をされることがあります。
レストランの状況
休業している店舗が多い
2020年3月21日より全てのレストランの店内飲食を禁止の発表がありました。現在、チェーン店を含めほぼ全ての飲食店が休業しています。
一部、テイクアウトやデリバリーのみ実施している店舗もありますが、透明の板がスタッフとお客さんの間に置かれていたり、椅子が片付けられて座れないようになっています。
またクレジットカードのみ対応で、現金不可としている店舗もあります。
パブ・クラブは休業
2020年3月16日にパブとクラブ休業が決定されました。
カフェの状況
レストランに続き、カフェも休業またはテイクアウトのみという対応をとっています。
ダウンタウンの真ん中(ロブソンストリート)前にあるスターバックスは休業でした。
スーパーの状況
入店人数の規制
全てのスーパーではありませんが、「一人出たら一人入る…」と、店内に入れる人数を規制している店舗もあります。そのためスーパー前では長蛇の列を見かけることも増えました。
「焦って買い占める」という雰囲気はあまり見かけませんが、個人間で距離を保つことや清掃スタッフの増員をしている店舗が多く見受けられます。
購入点数の制限
バターや牛乳、トイレットペーパーなど、一人2点まで(Limit of 2)などと制限している店舗もありあります。
電車・バスの運行状況
運行数の減少
公共交通機関は通常運行していますが、運行数が減少されています。乗客数も昨年の同じ月と比較して約半分に減少しています。
バスのみ無料
ドライバーと乗客の安全面を考慮して、3月20日にバスの乗車料金は全て無料になっています。※ スカイトレイン、シーバスは通常通りの料金がかかります。
バンクーバーの街の様子
バンクーバーの中心地ダウンタウンでは、普段と比べて車も歩行者もかなり少ないです。
食材を手に入れるためにスーパーへ向かう人、犬の散歩へ行く人を見かけます。
カナダ留学生はどうする?
アンケート結果
2020年4月2日のアンケート結果をシェアしたいと思います。
カナダ留学生(ワーホリ含む)の方に質問です。
A: コロナウイルスの影響で日本に帰国する・した
B: カナダにとどまる予定
A: 日本に帰国する/ した | 50% (3,127名) |
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B: カナダにとどまる予定 | 50% (3,121名) |
24時間で 6,000人以上ものカナダ留学生の方に回答をいただきましたが、結果は 50/ 50 でした。
ただ、コロナウイルスの影響で 6,000人のうち半数が日本帰国、ということなので多くの留学生やワーホリの方が母国へ戻ることになっています。
カナダ留学生からの声
以下、留学生から寄せられた声をピックアップしています。
日本に帰国する・した
明日のフライトで日本に帰国しますが、留学は再チャレンジしたいと思っています!!
今の状況がいつまで続くか分からず、航空券が取れなくなると思うと不安なので帰国しました。
交換留学生ですが、学校からの指示で帰国するようにと言われ、帰国準備中です。
ワーホリなので、仕事がなくなりました。でも家賃や生活費はかかるので悔しいけど帰国するしかないです。
一旦帰国しましたが、コロナが落ち着いたらまた再挑戦します。
3月末に帰国しました。
カナダにとどまる予定
僕はカナダに残ることにしました。ホームステイをしながら日中はオンラインで語学学校の授業を受けています。
一度カナダを出るともう戻ってこれないと思うので、ビザの期限まで(あと8ヶ月)は滞在する予定です。
空港や飛行機内で感染する可能性があると判断したので、私はとどまることにしました。
トロントに来たばかりですが、学校もないし外出もできないしいつまで続くのか不安です。
悩みに悩んだけど、カナダにいることにしました。コロナに負けない!
帰国するつもりでしたが、フライトがキャンセルになりました。
帰国するべき?現地に残るべき?
ツイッターにて以下の投稿をしたところ、参考になる情報が集まりました。留学生の意見だけでなく、帰国した時の空港の状況や検疫などについても情報提供がありました。
※ 下のツイートをクリックするとコメント欄にて集まった情報を見ることができます。
いまだ迷っている留学生が多い中、
💡帰国するべき理由
💡現地に残るべき理由
は何でしょうか。
みなさんの意見を聞かせてください😌
コロナウイルス感染者数
参照元:カナダ政府公式サイト(canada.ca)
こちらの表が現時点(2020年4月1日)での公式のものになります。
全体の感染者総数
カナダ全土感染者数の総数は9,613名。
最も感染者が多い州は ①ケベック州、次に ②オンタリオ州、③ブリティッシュコロンビア州と続きます。
死者数
死者数は109名。
最も死者が多い州は ①オンタリオ州、次に ②ケベック州、③ブリティッシュコロンビア州と続きます。
検査結果
カナダ国内でコロナウイルスの検査を受けた人数は 250,095 名、陽性反応が 9,255 名、陰性が 236,765 名となっています。(2020年4月1日 11 am EDT 現在)
最新情報の確認方法
カナダのコロナウイルス最新情報は政府の公式サイトにて随時アップデートされています(英語/ フランス語)。
公式Canada.caより確認することができます。
感染した可能性がある場合は?
コロナウイルスに感染した可能性がある場合は、カナダ政府のガイダンスに従う必要があります。
① 周りの人から隔離する
COVID-19の症状が出始めたら、できるだけ早く他の人から自分を隔離します。
② 指定の機関に電話する
すぐに州の医療機関または公衆衛生当局に電話し、症状と旅行過程について説明、指示を受けます。
公衆衛生当局の電話番号
ブリティッシュコロンビア | 811 |
---|---|
アルバータ | 811 |
サスカチェワン | 811 |
マニトバ | 1-888-315-9257 |
オンタリオ | 1-866-797-0000 |
ケベック | 811 |
ニューブランズウィック | 811 |
ノバスコシア | 811 |
プリンスエドワードアイランド | 811 |
ニュファンドランド | 811 |
ラブラドール | 811 |
ヌナヴィット準州 | 867-975-5772 |
ノースウェスト準州 | 911 |
ユーコン準州 | 811 |