ワーホリとインターン制度(Co-op)の違いを分かりやすく比較します

ワーホリとコープの違いを比較

先日、本サイトで公開した記事「コープビザ(Co-op)について専門家が解説!」への反響が大きく、Co-opについての問い合わせがグッと増えました。

そこで本日は、費用・英語力・現在の入国状況について、ワーホリとCo-opを比較します。

Miwa
Miwa

こんにちは!この記事の執筆者、カナダ政府公認移民コンサルタントの唐木美和です。

結論をザックリ言うと…

  • 現在ワーホリの入国は難しく、Co-opは入国可
  • Co-opに必要な英語力は、中級ほど
  • 英語力がない場合は語学学校からスタート
  • Co-opにかかる費用は、結果的に高くない
  • Co-opの後にワーホリするのも選択肢

そもそもCo-opって?

「そもそも、Co-opって何?」と思った方は、こちらの記事をクリック。ビザの概要・入学条件・コース・働ける期間など、専門家が解説してます。

【カナダ専門留学】コープビザ(Co-op)について専門家が解説!
ワーキングホリデーや留学を検討している皆さん、カナダの学生+インターンシップの留学制度「Co-op」...

ワーホリとCo-opの違いまとめ

ワーホリとCo-opを比較すると、現在の入国制限による難易度・将来性・英語力の条件・学校へ行く必要があるか・就労期間の制限の有無などが挙げられます。

ワーホリとCo-opにおける、それぞれの特徴と違いは下記です。

ワーホリ
Co-op
  • 現在ジョブオファーが必要
  • 取得状況が不安定
  • 英語力の条件なし
  • 滞在の延長は不可
  • 学校に行かなくても良い
  • フルタイムで就労可能
  • 修了証や資格はなし
  • 現在も入国可能
  • ほぼ確実にビザが出る
  • 中級の英語力が必要
  • 滞在の延長が可能
  • 学校に行く必要がある
  • 就労期間に制限がある
  • 修了証や資格が取れる

では、より詳しくみていきましょう。

比較① 現在の入国制限

追記:規制が緩和され、ワーホリにジョブオファーが必要ではなくなりました。

コロナ後、カナダでも入国ルールが大きく変更となりました。ビザによって入国条件が変わります。

それぞれの入国状況と条件をみていきましょう。

最新情報は要確認
ワーホリの入国状況
  • 現在はジョブオファーが必要
  • 到着後すぐに働く必要がある
  • コロナ後は募集状態が不安定
  • 入国できない可能性がある
  • 現地での切り替えに数ヶ月かかる
Co-opの入国状況
  • 現在も入国可能
  • ジョブオファーは必要ない
  • 入国できない可能性は低い
  • 学校が政府に認定されたDLI校である必要がある

ジョブオファーって?

カナダの企業から、採用通知をもらうこと。

ワーホリビザの申請には採用をもらった企業から「ジョブオファーレター」を発行してもらう必要があります。

レターには、内定者の情報・雇用主の情報・就労開始日・業務内容・賃金などの情報が記載されている必要があります。

ジョブオファーをもらう難易度

日本にいつつ、カナダの企業より採用してもらうため、時差や英語力の壁を乗り越える必要があります。

Miwa
Miwa

不可能ではありませんが、英語初心者・留学未経験者には難易度がかなり高いと言えます。

比較② 将来性

将来カナダに長く滞在することを考えている方もいれば、日本に帰国して就職活動やキャリアチェンジをお考えの方もいるでしょう。

カナダに長期滞在したい場合のポイントは、ビザ延長の可否・年齢制限になります。ワーホリは自由度が高いビザですが、その分申請に制限があります。

どちらがより自分の希望に沿った留学方法なのか、それぞれの特徴をおさえましょう。

就労ができるビザです
ワーホリって?
  • 1年間有効なビザ(延長不可)
  • その国に対して1度だけ取得可能
  • 申請年齢18才〜30才以下
  • 資格や修了証はない
  • 学校に行くかどうかは自由
  • フルタイムで働くことができる
学生+有給インターンです
Co-opって?
  • 延長が可能
  • 一生に何度でも取得が可能
  • 年齢制限なし
  • 資格や修了証がもらえる
  • 専門知識が身に付く
  • 就労期間の制限がある

比較③ 英語力の条件

Co-opの場合、入学時に中級程度の英語力が必要になります。ワーホリの場合は英語力は問われません。

では、それぞれの英語力と条件についてみていきましょう。

全く話せなくてもOK
ワーホリの英語力
  • 英語力の条件はない
  • テストや英語力の証明書など必要なし
  • 語学学校へ最大6ヶ月まで通うことができる
学校によります
Co-opの英語力
  • 英語力は中級程度必要
  • 入学時にテスト or 英語力の証明書が必要
  • 英語力が足りない場合は語学学校と組み合わせるのも可

Co-opに必要な英語力とは

次に、カナダで学校に通う際に必要となる英語力をみていきます。

カナダの教育機関には ①語学学校 ②私立カレッジ(Co-opはここ)③公立カレッジ ④大学の4種類があります。そして、どの学校に行くかによって必要な英語力が変わります。

① 語学学校
初心者
中級
上級
② 私立カレッジ(Co-op)
初心者
中級
上級
③ 公立カレッジ
初心者
中級
上級
④ 大学
初心者
中級
上級

私立カレッジと公立カレッジの違い

私立カレッジ
IELTSやTOEFLのスコアがなくても、学校専用の入学テストが受けられます。

公立カレッジ
私立と比べて Entrance requirement(入学条件)が厳しめに設定されているのが特徴です。 IELTSもしくはTOEFL & 高校の成績証明が必要になります。

英語力がない場合は?

Co-opを考え出したものの、やはり多くの人にとって課題になるのは「英語力」です。

英語力がないけどCo-opが気になります。

こういった質問をよくもらうのですが、実は(よく留学生が使う)解決方法があります。

語学学校→Co-opが一般的

まずは語学学校へ通って英語力を上げてからCo-opプログラムに進むことができます。
Co-opプログラムの英語テストに合格している人でも、環境に慣れるため語学学校に通う人もいます。

語学学校併設のカレッジが多い

Co-opプログラムを開講しているほとんどの私立・公立カレッジは付属の語学学校があります。
Co-opプログラムに行く留学生の多くが付属の語学学校へ通います。

付属の語学学校に行くメリット

付属の語学学校とCo-opプログラムを同時に申し込むと、同時申し込みの特別割引や特典をつけている学校が多いため、よりお得に学校へ通うことができます。

ワーホリ向きの人とは

ワーホリは、学校に通えたり働けたりと「自由度が高いビザ」ではありますが、同時に自分で考え行動する力が求められます。

また、同じ国では一生に一度使えないビザなので、賢く使うことが大切なカギとなってきます。ただ、ビザ発給の年齢制限が30才までなので、リミットに近い方は使える間に利用しましょう。

そして、2021年4月現在ではジョブオファーが必要なため、入国のハードルが(学生ビザやCo-opに比べて)高くなっているので要注意です。

追記:規制が緩和され、ワーホリにジョブオファーが必要ではなくなりました。

まとめると、ワーホリに向いている人はこんな人といえます。

こんな人にピッタリ!
  • ジョブオファーがある
  • 他国でワーホリ経験済(すぐ働けるレベル)
  • 英語力がすぐに仕事で使えるレベル
  • 学校へ行かなくても友達を作れる性格(学校へ行かない場合)
  • カナダで有効な資格を持っている
  • 年齢制限の30才に近い

Co-op向きの人とは

中級の英語力は必要になるものの、語学学校でブラッシュアップをすることでプログラムに挑戦できます。

また、学生ビザは(政府に認定された)学校の入学許可証があればすぐに申請でき、許可が比較的おりやすいため「できるだけ早くカナダに渡航したい!」という人向けでもあります。

申請時の年齢制限もないため、ワーホリの年齢制限を超えてしまった人にも人気のビザです。

こんな人にピッタリ!
  • できるだけ早くカナダに渡航したい
  • 英語で学ぶことに抵抗が少ない
  • カナダでワーホリをすでに使ってしまった
  • 長期滞在のためにワーホリを後に取っておきたい
  • フルタイムで働き始めるまでの費用がカバーできる
  • カナダで勉強した分野の仕事をしたい

ワーホリとCo-opの費用比較

実はワーホリとCo-opでは、同じくらいの費用感になることが多々あります(もちろん、通学期間や働き方によって差がありますが)。

費用に関しては長くなってしまうので「語学学校・ワーホリ・Co-opの費用比較」の記事で詳しくまとめています。

ワーホリが1番安いって本当?語学学校・ワーホリ・Co-opの費用比較
1年間、カナダに1番安く滞在する方法は何だと思いますか?ネット上では「ワーホリが一番節約できる!」と...

特に「ワーホリが1番安いはず」と思っている方に見て欲しい内容です。

ビザに関する質問はありますか?

カナダ永住権・各種ビザに関しての相談がある方は、政府公認移民コンサルタント MK Visa Consulting ウェブサイトより、お気軽にお問い合わせ下さい。

MK Visa Consulting
お問い合わせ: 公式サイト
インスタグラム: @mkvisaconsulting

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